数理計画モデルの作成法

H.P.ウィリアム著/前田 英次郎監訳/小林 英三訳
PDF版:2,000円 印刷書籍:5,000円

表紙:数理計画モデルの作成法

日本語版への序 (1995年10月発売時)

数理計画法はオペレーションリサーチや経営科学で最もよく使われている技法です。この技法は現実の問題にうまく適用できるケースが多いので、今日ではオペレーションリサーチ部門に止まらず、広く、日常のプランニングの為のツールとして活用されるようになって来ています。

本書は1978年に初版が発行され、その後、ヨーロッパと北米で広く読まれるようになりました。この度、本書の日本語版が発行される運びとなったのは、大変、嬉しいことです。本書が最初に発行されて以来、モデル作成、最適化ソフトには著しい進歩が見られました。又、数理計画法については、多数の大学で教えられるようになりました。このような時に、日本語版が刊行される事は、時宜に適ったものと思います。

これまで発表された文献は二つのカテゴリーに分類されます。第一のカテゴリーは、OR学会誌や個々の産業の専門誌等で特定分野の問題への数理計画法の適用についての様々なケーススタディです。そして、第二のカテゴリーはより理論的な内容を収める学会誌で発表されている各種の特殊な問題に関しての新しいアルゴリズムについての多数の文献です。

本書は、第一部で数理計画法におけるモデルビルディングの一般的な原則について説明しています。

第二部では数理計画法が適用できるいろいろな分野の問題を20問示します。ここでは問題を簡略化してありますが、それぞれの問題の本質はそのまま残され、かつ判りやすく表現されています。

第三部、第四部では、これらの問題の望ましい定式化とその解を示し、併せて、計算する際の、経験的な観点から考慮すべき点について述べています。

本書の内容をこのようなものにした筆者の意図は、上記の二つのカテゴリーの文献の間にあるギャップをつなぎたいということです。