書籍・キット
パラダイムシフトTOCの普及を支援するエム・ストーン インターナショナル(MSI)が出版する本
『カイゼン進化論-JIT〜TOC〜SCM』
竹之内隆著 MSI社、フジサンケイ ビジネスアイ(日本工業新聞社)共同出版
MSI社は、フジサンケイ ビジネスアイ(日本工業新聞社)と共同して、日本の著名なコンサルタントである、竹之内隆氏による「カイゼン進化論―JIT〜TOC〜SCM」を刊行いたしました。
一般ビジネスマン向け(A5版 TOC情報CD-ROM 付き)
経営トップの持つビジョン以上の経営改革は実現できない。もとより、現場の理解できないコトは定着しない。
企業を継続的にカイゼンする際に、もっとも怖い“壁”、超えがたい“壁”が、このトップ層と現場の理解できる範囲内のカイゼンという壁だ。
つまり、経営トップの持つ“常識”や現場の持つ“常識”を超えたコンセプトは、容易には受入れられないという認知心理学の基本だ。
企業改革プロジェクトで、自分が推進したい改革に不利な情報、知りたくないことは自主的に情報を遮断し、耳を貸さないという愚行にでるかと思えば、逆にERPの成功事例やJITカイゼンなどの成功事例を盲信する類いもこの“壁※”の一種である。
いかなる仕組みも、カイゼンという仕組みの変更も行為の主体はヒトだ!。
先進的ソフトウエアーの必要性も、自動機やロボットの必要性も認めるが、ヒトに焦点を合わせなければ、それらは活かすことも、活かされることもない。
ヒトが行為を変えるのは、否定できない“事実”を目の当たりにした時に、その事実の背景にある“論理”や“メカニズム”が直感的にせよ理解できたときだろう。
私は、カイゼン活動に於いて最も重視すべきは、現場でのトライアル、試行プロセスであると断言する。
いかなる戦略もカイゼンもヒトが手を汚し、“論理”や“メカニズム”に実感を持たねば、継続的に実行されることはない。
仕組みのカイゼン・コンセプトも、フォーマットや新たな入力画面、新規の図面やマニュアルなどを試作してみて、実際のデータや材料を使って、プロセスの主体である“現場”が実践してみて後に反省して、初めて実態に即したものに進化する。
この「コンセプト形成」⇒「現場及び市場トライアル」⇒「コンセプト洗練化+実行計画作成」を支えていく、いわばカイゼンを進化させつつITの適正な使用を促し、発展させていくフレームワークが見当たらないのだ。本書の骨格はここにある。
私は本書を通じて以下の3点を論じていきたい。
- 企業を変えるのは、他ならぬ“あなた”だ!
アナタが社長だろうと部長だろうと、いっかいの担当者であろうとも、それぞれが自分の持分を変えていかねば、あなたの会社は変わらない。
- [ア]実践トライアルから学べる能力こそ、“答え”のない時代を生き抜くために必須である。
・会社を変えていくプロジェクト・メンバーは、論理思考、財務分析など、座学で身につける“知”的能力は必要だが、“答え”のない時代を生き抜くためには、トライアル行為、試作プロセスを重視し、その行為の中から“怪我の功名”、“偶然のイタズラ”と言われる何かを事後的につかみとる実学的能力≒知恵こそがカイゼンを進化させることができる。
- [イ]不連続にビジネスモデル・カイゼンが起きるメカニズム、起す経営の主体性、企業文化はいかなるものか
・問題に気づいても“すぐやる”企業体質と『あ〜でもない・・』と屁理屈が優先する企業の差が戦略実行能力の差になっている。!組織集団のDNAとして継承する行動様式を「XXXウエイ」として、定着させる努力や価値観の浸透が不可欠である。
- いまや、不連続にビジネス・モデルを変えつづける企業が生残り、勝ち残る!
- [ア]ビジネス・モデルをカイゼンするには現場パワー*カイゼン・メカニズム*グローバルITが有機的に再構築されていくステップが必要。
・エクセレント企業を定義したり、他社事例をモノマネする時代ではない!
- [イ]現場カイゼンをJIT手法がリードし、工場カイゼンをTOCがリードし、グローバルサプライチェーン・カイゼンをSCMがリードする
・カイゼンは経験の科学だ。カイゼン対象空間を時間と距離と情報量の積であるとすれば、カイゼン対象時間を“今日”やること、対象距離を自分の“職場、工程”からスタートさせ、対象情報を不揃いのデータや情報からパソコン片手にコントロールする対象空間を徐徐に拡大することがのぞましい。
・手法におどらされるのではなく、カイゼン空間に見合ったカイゼン手法を選んで適用すべきだ。JIT、TOC、SCMはその順で適用空間を拡大するのに向いている。
カイゼン本舗 竹之内隆
※かつて「バカの壁」という題名の本がベストセラーになったが、この本は刺激的な題名で誤解されやすいが、内容が手堅く、ヒトの持つ認識の壁が厚いということを記している点で良書であった。人間は、自分の脳が受入れることしか理解しない(できない)。
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